ロシアンブルーの猫どの。大きい体で優雅に振る舞う、気品漂うビジュアル。そしてその見た目とは裏腹に、飼い主(限定!)への愛溢れた忠誠心も魅力の猫です。
先月7歳の誕生日を迎え人間では壮年ともいうべき年齢の猫どの。まだまだ・・・いや、近頃ますます甘えん坊の様相を呈しています。
最近の天候不順では雷に怯えストレスの多い日々が続いており、ちいちゃんの帰宅が遅いと拗ねてもどしたりしているようです。
猫どのの中身はもしかして犬・・・⁈
猫どのには、幼少期に多大な影響を与えた人物(?)がおりました。黒のラブラドールレトリバーの老犬です。残念ながら4年前に死んでしまいましたが、それはそれは愛情深く、賢くて、美しい犬でした。水難救助犬のラブラドールレトリバーでありながら、小さい頃に川で溺れて以来、水が大の苦手という鈍くさい彼は、本当に気立ての優しい家族の一員でした。
そのころのちいちゃんは、北海道で夜勤ありのシフトで働いていました。夕方になる前に出社して翌日の午前遅い時間に帰宅するまで、黒ラブくんと猫どのは二人きり。普段、彼らは何を話していたんでしょうね。時々鼻先をくっつけて二匹が会話をするような仕草を見かけたものです。
まだ幼くいたずら盛りの猫どのは、調理中の台所に突然駆け上がってきたり、危ないことも平気でしました。
と私が言うと、黒ラブくんも横から吠えて叱ってくれるのです。本当に道理のわかるお兄ちゃんでした。(黒ラブくんのことを話し出すとちいちゃんもかんなも、いまだに涙が出てきます・・)
二匹とも室内で常に一緒です。仕事から帰るちいちゃんを出迎える時もいつも一緒。そんな中で猫どのは随分黒ラブくんと似たような性格に育ったように思います。もちろん猫らしい気ままなところは十分ありますが、かんなが見ても「え?猫どの、自分が犬(正確には、自分は人間だと思っていた黒ラブくんと同じ、なにか)だと思ってるんじゃない?」と思うほど、ちいちゃんにべったりの忠犬ぶり。
ペットボトルに入った餌を自力で取り出す猫どの
ちいちゃんも黒ラブくんへ色々教えていた名残?なのか、地味な芸を教えてきています。
1.おやつは自分で食べておいてね
小さな穴を開けたペットボトルに餌を入れて転がしておきます。そのペットボトルを転がして遊んでいると、ポロポロと餌が出てくるので、おやつが食べられる、と言う仕組み。
もとは家を空けるときに黒ラブくんにこうしておやつを預けていたのが始まりだそうです。
なにやらとても得意顔です(笑)。
2.ちょうだい(=犬で言う「お手」)
餌をねだる時は立ち上がって片手を挙手する仕草を教え込まれています。しっかり覚えるように、不在中餌をあげる可能性のある私にも同じようにやるよう指示がありました。
犬ほど機敏にピシッと手を挙げるわけではないのですが、にょ〜っと下から手が伸びてくる感じ(笑)。ちょうどいい動画がいま手元にないので、撮影できたら更新しますね。
そんな猫どのは、脱走しようとしたり、子供部屋に敷いているシートで爪を研いだりして、私を怒らせることもしばしば。でも、ちいちゃんの工夫もあり、事故なく共存生活は続いていますし、子供たちは猫どのが大好き。気になって仕方がない様子です。犬と一緒に育った私からすれば、子どもたちにとって猫どのの存在が当たり前なのだと思うとなんだか感慨深いものがあります。